愛猫のための正しいキャットフードの選び方

キャットフード研究所

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栄養学

子猫を健康に育てるための栄養学

ネコは人間にくらべて、非常に早く成長します。生後1か月で人間でいえば1歳。生後1年たてば成猫、およそ10年で老猫になります。ネコの寿命はおよそ10数年といわれてきましたが、最近は20数年という例も珍しくないようです。

子猫のための栄養学

かつての「ねこまんま」から栄養豊かな食事に変わり、病気にかかれば獣医師の手によって、発達した動物医学にもとづいた治療を受けることができます。ネコが長命になったのはそのためですが、その分、老齢のネコが増えたともいえます。これからの時代は老猫に気を配る必要が多くなりそうです。

ネコにミルクを与える時は専用のものを

生まれたばかりの子ネコの体重はおよそ100gぐらい。通常は母ネコの乳で育ちますが、なかには母乳を飲む力がなかったり、母ネコの母乳が出ない場合もあります。その場合は飼い主が人工萌乳で育てます。ネコの母乳は、牛乳より高タンパク質、高脂肪です。必ずネコ用のミルクを与えます。目安は1回に3〜5cc、4〜6時間ごとに与えます。1回に与えすぎると下痢をします。

子ネコの成長と離乳食

乳歯がはえそろう生後1か月ぐらいで、母ネコの食べものに興味を示すようになり、離乳期に入ります。まだ、固形物を噛んだり飲み込んだりすることになれていませんから、やわらかくて消化のよいものを与えます。

赤身肉、レバー、トリ肉、白身魚などをすりつぶし、卵黄やネコ用ミルクでペーストにして少量与えます。レバーや豚肉を使うときは、よく火を通すことを忘れないこと。

様子を見ながら、徐々にいろいろな食べものを与えていきます。ネコ用の離乳食を利用する方法もあります。離乳はおよそ8〜10週間で完了させます。

発育盛りの子ネコの食事は成猫の2倍

のカロリー生後3か月頃から、成猫と同様の食事に切り替えていきます。ただし、この頃は動きが活発でエネルギーの消費もはげしく、体重1kgあたり、成猫の約2倍のカロリーを必要とします。

骨格を形成する大事な時期ですから、カルシウムやピタミンを多くふくむ食べものを十分に与えます。

また、ネコは嗜好について大変ガンコです。この時期に食べた食べものがネコが将来好む食物となります。好きなものばかりを与えず、食事内容が偏らないように気をつけることが、健康な体を作ることになります。

妊娠、授乳中は栄養十分の高カロリー食

交尾をしたネコの90パーセント以上はほぼ妊娠します。妊娠期間は56〜65日、妊娠して約9週間で出産します。

妊娠すると、交尾をしてから15〜17日目頃に食べものの好みの変化や軽い喝吐があることがあり、種のつわりとも考えられます。

ただし、これはごくまれなケースで、症状は2〜3日で治まります。妊娠して4週間ほどで食欲が旺盛になり、ときには妊娠していないときの2倍ぐらいの量を食べるネコもいます。

妊娠期や授乳期にはふだんより多くのカロリーを必要とするからです。胎児のためにも、肉や魚ほかの良質のタンパク質、ピタミンDやEの補給にレバーやバター、カルシウムを多くふくむチーズ、小魚など、栄養価の高い食べものを与えます。

7週に入るころから、お腹とお乳が目立ってふくらみを増し、胎児は急速に発育しています。胃が圧迫されて一度にたくさんの量を食べられなくなるので、高力ロリーで良質の食品をバランスよく与えます。

また、胎児の骨格が形成される大切な時期ですから、カルシウム分の補給を心がけてください。授乳期は妊娠期よりも、高力ロリーの食事にします。栄養価の高い食品を回数を増やして与えましょう。

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